うつ病
そもそもうつ病とは何なのか
情報ソースはほぼネットのみなので詳しくは専門のソースを見てほしいですが、ある程度は自分で調べて理解したつもりです。
概要
うつ病とは気分障害の一種で、うつ状態 (いわゆるうつ病っぽい状態) が2週間以上続いている場合につけられる診断です。原因はよくわかっていないようですが、脳内のセロトニン等が不足したことによって起きるという説がありますし、少なくとも脳に病的な何かが起きて発症したと考えられています。ただの精神的な問題ではないということです。
いわゆる新型うつ等と呼ばれることもある適応障害とは区別され、原因を切り離した時にうつ状態ではなくなるのが適応障害で、そもそも原因が定かではないのがうつ病という理解です。(なので、適応障害の場合は業務は無理でも休日は元気だったりするわけです)
症状
症状としては精神的なものとお肉体的なものがあり、例えば以下のようなものがあります。肉体的な症状があるということは知らない人には意外なんじゃないかなと思います。
- 精神的
- 気分が落ち込む
- 意欲が無くなる
- 集中力が無くなる
- 不安になる
- 肉体的
- 頭痛
- 腰痛
- 肩こり
- 睡眠障害
- 食欲不振や過食
診断
うつ病や適応障害の診断は操作的診断というものによって行われます。わかりやすく言えば心理テストみたいなやつです。
いまのところそれらを正確に検査するのは難しく、症状によって診断するしかありません。そのため、医者によらない客観性のある診断をするために心理テストの規格を作っているみたいなことのようです。
以下の記事によれば、うつ病の9割弱がICDという診断基準、残りがDSMという診断基準で診断されています。
つまり、ICDやDSMを覚えれば誰でもうつ病の診断を得られる可能性があるわけです。これは、本当にうつ病に悩む人にとってはあまり良いことではないと思います。自分の症状はただの甘えなんじゃないかという気持ちになってしまいます。まあ本当に患っている人はそんな勉強する余裕は無いわけですが、ライフハック的に使用する心無い人によって偏見に晒される可能性を考えると早く検査法が確立してほしいと願うばかりです。
治療
うつ病の治療で重要なのは以下の4つです。
- 休養
- 環境調整
- 薬物治療
- 精神療法
そのため、精神科や心療内科でうつ病と診断されると、休職の診断書が出たり薬が処方されたりするわけです。
なお、精神科や心療内科、クリニックはほぼ同じ意味です。名付けが自由なのでばらつきがあるというだけです。
精神科で薬物治療と聞くとなんだか怖いイメージがありますが、最近は副作用が比較的少ない薬もありますし、イメージほどのヤバい薬が処方されることはあまり無いんじゃないかなと思います。
また、治療の効果は徐々に現れていきます。風邪等と一緒である瞬間からいきなり全快とはならないので、最初は寝たきりだとしても徐々に活動量が上がっていくと思います。そのため、うつ病だからといって何もできないわけではないです。これも世間一般のイメージと乖離があるんじゃないかなと思います。
お金周り
休職中は一般的には傷病手当金というものが健康保険から支給されます。金額としては月給の2/3程度です。 また、企業によってはさらに所得保障がある場合があり、月給の2/9程度が追加で支給されます。ボーナスはありませんし、支給までにかなりタイムラグがあるとはいえ、この期間は働かずにお金がもらえるわけですね。
働かずにお金がもらえるなんて最高じゃないかと私も休職以前は思っていたのですが、やってみるとそんなに良いものではありません。
そもそも大半の期間は遊んだり出来る余裕が体調的にありませんし、精神的にも遊んでいられるような状態ではありませんでした。本来感じる必要は無いのですが、ズル休みをしているような感覚になります。
かなりの図太さがないと悠々自適に過ごすのは難しいでしょうし、そのような人はうつ病にならなそうです。
さらに、治療が進んでいないと思われれば不要に薬が増やされるわけで、副作用があることを考えればあまりやりたくはありません。
結局は真面目に治療に専念するのが一番良いわけで、そういう意味では安心して休める傷病手当金という制度は良いものだと思います。