概要
「最高の脳で働く方法」
という自己啓発本を読んだので、感想とノウハウをメモする。
ノウハウ
- 演出家を育てる
- 演出家とは、自分の脳内のタスクを管理するもう一人の自分のようなイメージ
- そのためには自分のメンタルプロセスを自覚する力を高める必要がある
- マインドフルネス的にこの瞬間に意識をじっと集中させることがトレーニングになる
- 自分の演出家を働かせる
- 集中する必要があるときは他の物事を極力排除する
- 携帯の電源を切る等
- ひらめきが必要な場合は全てを舞台から排除し、脳の微弱な波長を感じられるようにする
- 脳の情動は接近と回避の2種類がある
- 接近は良い状態
- 回避は悪い状態だが、野生本能的にこちらになりやすい
- ストレスを感じている時は回避になるため演出家を働かせることは難しい
- そのような状況では以下を行うと良い
- ラベリング(端的な言葉への言い換え)
- 再評価(プラス思考で考え直す)
- そのような状況では以下を行うと良い
- 他者とうまく協調するためには他者に接近状態にさせると良い
- 問題ではなく解決にフォーカスする
- よくやられているフィードバックは効果が薄い
- ステータスが上の人間にフィードバックをもらうというだけで脅威に感じる
- 相手のメンタルプロセスに対して質問することで相手から閃きを引き出す
- 集中する必要があるときは他の物事を極力排除する
感想
脳のリソースを舞台と演出家というメタファーで伝えている本。
舞台とは脳のメモリを指し、舞台上の役者は脳が注意を向ける事柄を表す。
どの役者をどのように配置するかを管理するのが演出家で、演出家に素晴らしい働きをさせることが全てにおいて重要なことであるという主張がされている。
著者がコンサル出身らしくコンサル仕事術的な面があり、求めていた科学的アプローチとは違った。
一方で言わんとすることはわかるし、演出家というメタファーでイメージしやすくなっているのは良かった。